4月15日「ヘリコプターの日」について詳しく解説

4月15日「ヘリコプターの日」 4月

4月15日「ヘリコプターの日」について詳しく解説していきます。

4月15日「ヘリコプターの日」の概要

4月15日「ヘリコプターの日」は、一般の人にヘリコプターをもっと身近なものとして感じてほしいという理由で、1986年に全日本航空事業連合会が制定しました。

どうして4月15日は「ヘリコプターの日」になったのかというと、ヘリコプターの原理を考えたのが、絵画の最後の晩餐やモナ・リザで有名なレオナルド・ダ・ヴィンチだったので、彼の誕生日に由来して制定されました。

全日本航空事業連合会は、ヘリコプターに限らず、公共の福祉のために、航空事業に関する諸般の調査・研究に取り組んでおり、記念日を通してヘリコプターの重要性をアピールし、航空機以外の移動手段として認識してもらうことを目指しています。

「ヘリコプターとは?」

ヘリコプターとは、重要な揚力(浮き上がらせるための力)を1個所以上の回転翼から得て飛べる航空機のことです。

ヘリコプターの利点は、垂直に離着陸できるので離着陸のスペースが他の航空機に比べると格段に少なくて済むことや、前後左右に細かく移動できること、空中に停止し続けられることなどがあり、自由な飛行ができます。

そのような特徴から、軍事目的をはじめとして、民間用や医療医用の輸送が可能で、人類に様々な恩恵を与えてきた乗り物です。

日本では、自衛隊で450機以上保有しており、回転翼航空機の登録件数800機以上となっているため、世界でも有数なヘリコプター所有国です。

ヘリコプターの歴史は、古くは紀元前中国の竹とんぼに始まり、15世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチにて、回転するプロペラの揚力によって上昇するへリックスが設計されました。

15世紀では、実用的な材料として木材や布しか利用できず、丈夫な機体を作れなかったので、実際に作られることはありませんでした。

現代までの技術者たちは、へリックスの実現を目指してチャレンジしましたが、この設計図通りに作ったとしても実際に飛ぶことは出来ませんでした。

18世紀には、ジョージ・ケイリ―とヤーコプ・デーゲンによってヘリコプターが研究され、19世紀にヘリコプターの模型がつくられた後に、何人かの研究科が蒸気機関で試作しています。

20世紀には、1901年にヘリコプターの特許をモーリス・レジェが取得し、1901年にヘルマン・ガンズヴィントが回転翼のついた航空機で2名を乗せて15秒間浮上に成功しています。

前進する風の力で回転翼を回転させて揚力を得るオートジャイロが現れたことをきっかけに、1936年には、安定して飛行できるヘリコプターが完成し、1938年に飛行高度3427m、230kmの直線飛行距離を記録しています。

1951年には、世界初のガスタービンエンジン式ヘリコプターが完成し、1955年に、量産ヘリコプターが完成しました。

現在では、オスプレイのように、ヘリコプターと移動速度を兼ね備えた輸送機が登場し、進化し続けています。

「レオナルド・ダ・ヴィンチとはどんな人物か?」

フルネームは、レオナルド・ディ・セル・ピエロ・ダ・ヴィンチであり、ダ・ヴィンチの部分は、ヴィンチ村出身という意味なので、略称としてはレオナルドと略した方が妥当です。

ルネサンス期の芸術家でモナ・リザの作者というイメージがある人物ですが、人類史上最も多才な人物とも呼ばれており、数学や物理学、生物学、建築学、人体解剖学、料理、音楽、航空力学、自動車工学、動植物など30種類以上の分野に顕著な業績と手稿を残した「万能の天才」です。

彼は創造に優れており、ヘリコプターや戦車の概念、太陽エネルギー、計算機などの現在でも使われている化学技術を15世紀の時点で予見しています。

彼は、複数の分野で重要な発見をしていますが、まとめられないままこの世を去ったため、後世で広まった発見には、彼が既に発見していたことがらも多数あります。

一般的なイメージでは、芸術家が先行してしまいますが、どちらかと言えば、科学に精通した技術家であり、その上絵も上手だったという方が正しいでしょう。

有名な作品の中には、数学的な要素や技術的な要素がちりばめられており、遠近法、明暗法、解剖学などを用いた最後の晩餐や、黄金比、空気遠近法を用いたモナ・リザのようにスフマートで描かれたものがあります。

彼はどんなことにも興味を持ち、あらゆる分野で突出していたため、常人が理解できる範疇を超えていたことも想像に難くありません。

「ヘリコプターの日」に考えたいこと

ヘリコプターの日には、ヘリコプターが飛べる理由や、ヘリコプターの安全性、利用方法などに興味を向けて調べることも勿論いいですし、機会を作ってヘリコプターを利用するのもよいでしょう。

例えば、東京なら、最低3万円で10分のフライトツアーがあります。

また、レオナルド・ダ・ヴィンチは、様々な科学技術や神秘学に精通しているので、本稿では書ききれないことがらがたくさんあります。

この日を機会に調べてみるのもよいかと思います。

まとめ

4月15日「ヘリコプターの日」は、ヘリコプターを身近な移動手段として感じてもらうことを目的としてヘリコプターの原理を考えたレオナルド・ダ・ヴィンチの誕生日に由来して制定されました。

ヘリコプターは、垂直に離着陸でき、前後左右に細かく移動し、空中に停止できる優れた乗り物です。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、著名な芸術家であり、ありとあらゆる分野に精通した優れた科学者です。