4月12日「世界宇宙飛行の日」について詳しく解説していきます。
4月12日「世界宇宙飛行の日」の概要
4月12日「世界宇宙飛行の日」とは、1961年の4月12日に世界初の人を乗せた人工衛星のボストーク1号がソビエト連邦によって打ち上げられた事を記念する日になっています。
国際連合総会によって2011年4月7日に決議されました。
人類で初めて宇宙へと旅立たユーリイ・ガガーリンの「地球は青かった」という言葉はあまりに有名です。
ちなみに、NASAのスペースシャトルであった「コロンビア」も20年後の1981年4月12日に、打ち上げ予定から偶然2日延期され同じ日に打ち上げられています。
ボストーク1号による人類初の友人宇宙旅行の概要
1961年にソビエト連邦によって行われた、人類初となる有人の宇宙旅行の事で、宇宙飛行士であるユーリイ・ガガーリンを乗せて大気圏を突破し、地球周回軌道に乗りました。
「ボストーク」は、ロシア語で「東」を意味している言葉です。
ボストーク計画自体は、1960年9月18日に2匹の犬をはじめとした様々な生物を乗せて無事宇宙から帰還した、スプートニク5号の成功を受け「今年の12月までに人間を宇宙へ送る」という命令が下された事がきっかけで始まりました。
しかしその計画期間はわずか三か月で、10月に起こった91人が死亡したニェージェーリンの大惨事がきっかけで、直接は関係なかったとはいえ、ボストーク計画自体も一旦は暗い陰を落とす事になります。
しかし、若干の影響は受けたものの、ボストーク計画はそのまま進められ、1961年3月9日に「イヴァン・イヴァーノヴィチ」という名前の身長175センチメートル、体重65キログラムの精巧な人形が打ち上げられて無事に帰還し、イヴァンはその後も再び打ち上げられその際も無事帰還しました。
そして1961年4月12日9時7分にユーリイ・ガガーリンを乗せて打ち上げられたボストーク1号は、無事に大気圏を突破、地球を1周しました。
その時間は108分間で、地球を見たユーリイ・ガガーリンの記者会見での言葉である「地球は青かった」は後世に語り継がれている有名な言葉です。
「宇宙飛行士」とは?詳しく解釈
「宇宙飛行士」とは、宇宙船によって地球から大気圏外に飛行する、選ばれた人の事を指します。
「宇裕飛行士」の呼び方については何種類かあり、ロシアで訓練した「宇宙飛行士」に対しては「コスモノート」、アメリカで訓練した人については「アストロノート」、中国で訓練した人に対しては「タイコノート」と言います。
アメリカ人においての初の「コスモノート」は、ソユーズ宇宙船に登場たノーマン・サガード宇宙飛行士です。
日本字初の「コスモノート」は秋山豊寛氏、日本人初の「アストロノート」は毛利衛氏になります。
ロシアとアメリカでは、宇宙飛行士の資格がありますが、宇宙飛行士かどうかを世界に共通して示すような厳密な規定や定義は存在していません。
基本的に一回でも宇宙に行った人は全て宇宙飛行士であるとされますが、何をすれば宇宙飛行であるかの判断には幅があるようです。
日本においては宇宙航空研究開発機構に所属している飛行士の事を「宇宙飛行士」と呼びます。
宇宙飛行には過酷な打ち上げに耐えられる体力と、不測の事態が起こった際の対処能力を重視され選ばれていたため、軍のパイロットなどが選抜されていました。
近年では研究者が訓練を受けて「宇宙飛行士」となるケースが多くなっていますが、宇宙船を操縦する人についてはパイロットが選抜される傾向になっています。
過去には宇宙計画において何人かの死者を出していますが、ほとんどは打ち上げ時と大気圏突入時に起こっていて、厳密に宇宙空間で亡くなった「宇宙飛行士」は3人のみとなっています。
「宇宙飛行士」は地球とは全く異なる環境である宇宙空間に行くことから、「宇宙飛行士」の身体に様々な影響を及ぼします。
アポロ11号に乗り、初めて月に到達したエドウィン・オルドリンは、地球帰還後に燃え尽き症候群の様な状態に陥り、うつ病を患いました。
一番大きい影響は無重力での生活で、下半身に溜まっていた水が無重力により胸部と頭部に移動するために、顔がむくみ、首と顔の血管が浮き出ます。
その結果鼻が詰まり、嗅覚と味覚がなくなってしまいます。
また尿の量も増え、血液や体液の量は逆に減少します。
長い時間無重力空間にいると、無重力によって骨の負荷が減るため、骨がもろくなっていき、10か月間無重力空間にいると仮定した場合、地球上で30歳から70歳までに相当する骨の無機成分が失われるのです。
この他にも筋肉にも影響が現れたり様々な事が起こります。
このように「宇宙飛行士」は過酷な環境に耐えなければならないのです。
まとめ
宇宙は果てしなく広く、分かっていない事が多くある空間で、もしかしたら地球以外にも生物が存在する星があるのかもしれません。
そして、いつの日か地球人は宇宙のどこかの星に住むことになるかもしれません。
その謎をひとつでも解明するための宇宙飛行は、今後さらに進化を遂げていく事になるでしょう。